かぜに葛根湯?

2018.10.26

最近の朝晩の冷え込みに、風邪をひかれる方も多いようです。『かぜには葛根湯』などとよく言われますが、どんな人のどんなかぜにも葛根湯が効くというわけではありません。

漢方で『くすりが効く条件』のことを“証”と申しますが葛根湯の証とは『熱感・悪寒があって、汗が出ず、首の後ろがこわばる』というものです。

この、汗が出ないというところが大切で、昔から葛根湯は服用後に布団にくるまり、うどんのような温かいものを摂取して汗を出すことで病気をからだから追い出す、と考えられているのです。

汗を出させる薬というのは体力がない方には向きません。したがって、高齢の方や心臓疾患をお持ちの方などには適さないことになります。

かぜは万病のもと、ご自分の状態にあったおくすりと養生が大切です。

ぜひご相談ください。        悠 心身クリニック  中澤 武志