パニック障害について

2018.12.21

年末でなんとなく気ぜわしい今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。本日は『パニック障害』について少しお話ししようと思います。

私ごとですが、二十代の若かりし頃、電車の中で急に動悸や発汗、過呼吸がおこり、恐怖感や不安感から途中で下車することを何度か経験したことがあります。

思い起こせば当時は仕事で忙しくストレスを言い訳に飲酒するなど生活も乱れていました。自分ではどうしようもなく、思い切って先輩の医師に相談したところ「一日5分でいいから、自分の本当に好きなことをやれ」と言われたのを覚えております。

自分が本当に好きなこと・・・?その時頭に浮かんだのがグローブとボールを手に無心で遊んでいた子供のころの自分の姿でした。

それから暇を見つけては好きな運動するようにし、数年かけて徐々に回復していった記憶があります。漢方的に言えば「気が巡るようになった」のでしょう。漢方の治療とは気を巡らせることです。

今、多くの方がこの病気で苦しんでおられます。病気は食事、生活習慣をみなおす機会です。からだの状態をなにもなかったころに近づける漢方治療に取り組んでいきせんか?皆さまの回復に少しでも寄与できるよう私自身も今後とも修養に励んでいく所存です。 どうぞよろしくお願いいたします。

悠 心身クリニック   中澤 武志