生理にまつわる諸問題 2

2019.01.25

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前回に引き続き『生理にまつわる諸問題』として本日は月経トラブルの基本処方についてお話します。漢方では女性の3大処方と申しまして 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遙散(かみしょうようさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)が有名です。

生理に関する諸問題にはまずこの3大処方(個人的には桂枝茯苓丸ではなく温経湯(うんけいとう))を基本に考えます。当帰芍薬散が合う方は、フワ~とした柔らかいお腹とおへその周りの動悸が目印で、冷え性でむくみやすく、イライラは目立ちません。現代の女性のおよそ半分の方はこの当帰芍薬散が合うのではないでしょうか。

加味逍遙散、温経湯の順にお腹に力がありますが、肩こりや便秘、イライラなど神経過敏さが目立つ場合は加味逍遙散をまずは考えます。

これらの処方以外に忘れてはいけないのが『柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)』です。古来から月経前症候群に日本で使用されよく効くお薬です。

参考にしていただければ幸いです。  悠 心身 クリニック  中澤 武志