”肝″が弱っている現代人

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さて、本日は「肝」についてのお話です。肝といっても肝臓のことではありません。

漢方におけるあくまで概念上の臓器ですが、この「肝」じつはストレスを受け止める非常に重要な臓器なのです。

この肝が弱りますと、こころを平静に保つことができずイライラや憂鬱、緊張がたかまり、からだのあらゆる筋肉に凝りや痛みを生じます。

最近、ちょっとしたことでキレたり、イライラしやすい人が増えたように思いますが、現代人はストレスや食生活・生活習慣の変化で「肝」が弱っているのでしょう。

「肝」が弱っている方は、お腹を見ると大体わかります。自己チェックする方法として右の肋骨の下に指をかぎ入れようとすると痛みや苦痛を感じます。

このサインを目標に漢方薬は「柴胡（さいこ）」の入ったおくすりを合わせていきます。食べ物では酸味のあるものがよいでしょう。

肝が弱ると気が巡りませんので、適度な運動も欠かせません。

「肝」を元気にして、こころ穏やかに毎日を送りたいものです。

悠　心身クリニック　　　院長　　中澤　武志