乾燥とほてり

2019.06.24

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さて、本日のテーマは主に女性の方々によく相談される『乾燥とほてり』についてです。

 

乾燥とは、お肌の乾燥はもちろんですが、口が渇くということもよく聞かれます。

 

同時に、何となく身体が熱を持っているような、主に手足がほてるということがあります。

 

朝は冷えているのに夕方からほてってくるということもしばしば聞かれるご相談です。

 

便は硬く、便秘にお困りの方も多いようです。

 

これらの『乾燥』と『ほてり』にまつわる問題は中年以降であればだれにでも見られます。その理由は中年以降になると「血(けつ)」や「水(すい)」「精(せい)」などからだの物質的な成分が減少し、相対的に熱が生じるからです

 

例えるならば、お風呂の水が減って、軽いからだき状態になっているとイメージされるといいでしょう

 

この状態をなおす漢方薬には陰(いん)を補う六味丸(ろくみがん)や血を補う四物湯(しもつとう)を基本とした多くのものがあります。

 

皮膚が乾燥してかゆくてたまらない、などには四物湯を基本にした「当帰飲子(とうきいんし)」を、またほてりと熱感に加えて空咳が続く場合には、滋陰降火湯(じいんこうかとう)がいいでしょう。

 

悠 心身 クリニック   院長  中澤 武志