老化防止と漢方

2019.08.28

連日の豪雨で、診療に関して皆様にご迷惑をおかけいたしております。

 

さて、今回は前回に引き続き、『水』についてのお話を一つ。

 

白髪、脱毛、耳鳴り、目のかすみ(白内障)、排尿異常、腹部や下肢の脱力やしびれなど老化に伴う身体の変化は漢方で『腎虚』ととらえています。昭和の漢方の名医、寺師睦宗(てらしぼくそう)先生は『腎虚の原因は長年における大量の水分である』とし、当時から水分の過剰摂取に警鐘を鳴らされていました。

 

腎虚の改善には、漢方薬では『八味地黄丸(はちみじおうがん)』、食物では小豆を勧めておられ、小豆汁を作って週に2~3回服用するのが良いとされています

 

小豆汁は、茶さじ2~3杯の小豆を400ccの水で30分ほど煮て、半量ぐらいにし黒砂糖で少々甘みをつけて飲むと良いようです。

 

継続は力なり。健康習慣にいかがでしょうか。

 

悠 心身クリニック  中澤 武志