更年期の養生

2019.09.18

皆様、ご機嫌いかがでしょうか。本日は前回に引き続き更年期の不調への養生についてお話します。

更年期の根本原因は『腎』の衰え。腎は生命エネルギーの源である「精」を蓄える臓器で、発育や生殖と深くかかわっています。そのため加齢により腎が衰えるとホルモンの失調が起こりやすくなり、冷えやほてりなどの不調が現れます。

出は前回のチェックリストを見てみましょう。

 

☑ 腰痛がある ☑ 疲労・倦怠感がある ☑ 腰や手足が冷える ☑ 頻尿だ ☑ 水太り

☑ 舌の色が淡く、苔が白い

   

これらが認められれば、腎が衰えているサインです。腎の衰えには2種類あり、こちらは腎の陽気不足のタイプで八味地黄丸や牛車腎気丸が合うでしょう。

 

ではもう一つのタイプ、腎の潤い不足タイプを示すサインは

 

☑ めまい・耳鳴りがする ☑ 急にほてる ☑ 寝汗をよくかく ☑ 顔面の紅潮 ☑ 皮膚が乾燥してかゆい ☑ 舌の色が赤く、苔が少ない

 

などです。

 

このタイプには六味丸が基本になります。

 

女性に限らない、更年期の不調。次回ご紹介する心の不調、肝の不調タイプと併せてご参照ください。

 

悠 心身  クリニック   中澤 武志