「何もしていないのに肩がこる」

2019.10.21

朝、晩の冷え込みが秋を感じさせる今日この頃です。かぜも流行っているようです、皆さまご自愛ください。

 

さて、日ごろからよく聞かれる悩みの一つに「肩こり」があります。「何もしていないのに肩が凝って・・・」「何もしていないのに疲れて・・・」「何もしていないのに目がしょぼしょぼして・・・」などなど

 

なにもしていない、わけはないんですが、その対策を考えるよりは症状を盛んに訴えられる方がいます。苦痛を感じやすく、他のことで気がまぎれにくい状態になっているのかもしれません。肩こりの程度は他人にもんでもらうと「いつもとかわらない」ことが多いのです。

 

このような状態のとき、加味逍遙散(かみしょうようさん)というおくすりを思い浮かべます。苦痛を敏感に感じ取る状態がポイントでしょう。

 

加味逍遙散と言えば「更年期で神経質で嫉妬深く、目を吊り上げて怒るものによい」など書かれている本をしばしば目にしますが、間違った先入観にとらわれずに先の目線でお薬を考えたほうがうまくいくような印象です。

 

           悠 心身クリニック   中澤 武志