トイレが気になる 過敏膀胱

2019.11.02

すっかり秋になりましたが、朝晩は特に冷え込むようになりました。この季節になるとどうしても冷え性のことが話題になります。先日も冷え性のご婦人が外出先でついついトイレを探してしまい、旅行を楽しめない話をされていました。

 

漢方薬ではもちろんこのような状態にもお役に立てます。膀胱や括約筋の緊張や痙攣を緩める芍薬甘草湯を中心に考えていくと症状が緩和していきます。

 

もともと冷え性の方には桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)や四逆散(しぎゃくさん)を基本に苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、真武湯(しんぶとう)などを合方するといいでしょう。

 

少しイライラや緊張が強いタイプの方には加味逍遙散(かみしょうようさん)をあわせると効果があるでしょう。

 

秋のさわやかな季節を楽しむためにも、ぜひ漢方薬をご活用ください。

 

次回はトイレはトイレでも大が気になる、過敏性腸症候群のお話をしようと思います。

 

悠 心身クリニック   中澤 武志