緊張すると下痢をする

2019.11.11

腸の運動はわたしたちの精神状態に敏感に反応し、ときに便秘になったり、下痢になったりするものです。腸と脳の関係はよく話題にされるところですよね。

 

では、このように精神的ストレスで排便異常をきたす「過敏性腸症候群」について、漢方での治療についてふれてみます。

 

よく、「緊張するとお腹がゴロゴロいって、トイレに行きたくなります」というお話を聞いたり、「食事をするとすぐにトイレに行って柔らかい便が出ます」とのご相談を受けます。

 

水様便がサーッと出る時には『半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)』。粘液便のタイプになると『柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)』に『二陳湯(にちんとう)』を併せて用います。

 

強い腹痛を伴う場合『桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)』、『大建中湯(だいけんちゅうとう)』などのおくすりを検討していきます。

 

心身一如。

 

心の問題も腸から建て直すといい場合がありますので、気になられる場合はご相談いただければと思います。