夜になると足がムズムズしてくる

2019.12.02

師走に入って、皆様お忙しくされているのではと思います。最近ちらほらと足のムズムズ感を訴えられる方がおられ、漢方治療で有効なものがないかと調べてみました。

 

過去にむずむず脚に有効であった漢方薬を列記しますと「抑肝散(よくかんさん)」「抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)」「滋陰降火湯(じいんこうかとう)」「加味逍遙散(かみしょうようさん)」「温経湯(うんけいとう)」などです。

 

では、最近私が体験した子供さんのむずむず脚のケースをご紹介しましょう。

 

10歳の男の子。元気でサッカーをしているときに足が痛くなったと言います。授業中も足を動かさないと居られずに、多動性障害を疑われ受診されました。夜はお母さんが足をもんであげないと「痛い」と言って泣くそうです。

 

子のお子さんには小建中湯(しょうけんちゅうとう)という子供さんによく使う漢方薬が著効しました。昔の本に小建中湯は「血痹・虚労」に効くと書いてあります。おそらくこのお子さんはもともとあまり体力がないのに勉強や運動にかなり疲れていたのでしょう。

 

今後も、漢方薬でいろんなみなさまの困りごとに対応していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

悠 心身クリニック  中澤 武志