住むなら天下茶屋、それとも富良野?

2019.12.09

朝晩の冷え込みが厳しい今日この頃、何かと体調不良をきたしやすい年末にどうぞ漢方をお役立てください。

 

さて、今日の話題ですが「もし住むなら、大阪の天下茶屋みたいな人間関係が濃密なところ、か北海道の富良野のような大平原で犬を放し飼いにして一人で暮らしたいか?」という質問についてです。

 

実はこの質問、大阪で開業されている、西田 慎二先生の文献を引用させていただきました。

 

なぜこのような問いが重要かと言いますと、その答えが処方の決定に直結するからです。

 

天下茶屋に住みたいと答えた方は親密な人間関係を好む傾向があり、加味逍遙散(かみしょうようさん)という漢方が効く傾向があります。

 

一方、富良野の平原で一人暮らし、を選ばれた方は、人との距離を大切にして、自分の中に相手が入ってくることを嫌う傾向があります。子育てや嫁姑問題でストレス抱える方が多く、抑肝散が適応する傾向があります。

 

皆さんはいかがでしょうか?自分に合うおくすりを服用すると、それまで自分の性格だと半ばあきらめめていたところも少しづつ柔らかくなるものです。生きやすさへのアプローチに漢方薬もお役に立てるかもしれません。

 

悠 心身クリニック  中澤 武志