抑肝散の人
2019.12.16
ひとにはそれぞれ性格や体質があり、その人に合った漢方薬があります。前回、抑肝散と加味逍遙散の話をしましたが、抑肝散についてもう少し詳しくお話ししましょう。
抑肝散が合う方は、人間関係の距離を大切にし、一人の時間や空間を必要とするタイプということは前回お話ししました。
それに加えて、抑肝散の合う方は怒りの感情をため込みやすく、怒りの感情が高まると顔が青ざめて身体がぶるぶる震えます。常日頃から緊張が強く、夜寝ているときも歯を食いしばっていたり、歯ぎしりがあります。
自分に合う漢方薬を服用するということは、こころとからだの緊張を解くということです。今まで自然に笑えなかった、何となく他人をうっとおしく思っていた、そんな日々から少しづつ解放され穏やかな生活を送れるようになります。
悠 心身クリニック 中澤 武志