電池切れ症候群?

2020.01.14

新年を迎え受験のシーズンで、最後の追い込みという方々もおられるのではないでしょうか。

 

ところが最近、頑張ろうと思ってもからだがついてこない、いはゆるスマホの電池切れをおこしたような若い方々がふえているようです。

 

目に力がなく、青白い顔で、食事や睡眠は規則正しいものの、机に向かう気力が出ずにベッドの横になってばかり…本人のなかではどうしても気持ちとからだが奮い立たない、と感じているようです。

 

さて、この状態を漢方的にみてみますと、脈が弱く、へその下が妙に軟弱で力がない方が多いようです。この状態を漢方的には『小腹不仁(しょうふくふじん)』と呼び、『腎虚』、つまりは生命エネルギーの衰退とみます。

 

本来、腎虚は高齢者にみられるものですが、最近は若者にも珍しくなく、目のかすみや倦怠感、思考力の衰えなど老化現象と言える症状が若者にもふつうにみられるようです。

 

これら状態には八味地黄丸(はちみじおうがん)を中心とした漢方薬が必須です。1か月ほど服用すると生気がよみがえってくるのを実感できると思います。

 

しっかり食べて寝ているのになんでこんなに疲れるの?そういうときには腎虚の改善を考慮する必要があるでしょう。

 

 悠 心身クリニック  中澤 武志