イライラの漢方処方
2020.02.03
悠心身クリニックの㏋へのアクセスありがとうございます。本日は「イライラ」をテーマにその漢方処方についてお話ししようともいます。皆様の参考に少しでもなればと思います。
私たちが生きていく以上、家庭や職場、地域などにおいて他人と何らかの関係を持たざるを得ません。なるべく波風立てないように暮らしたいと思っていても、人間関係において「イライラの感情」はどうしても避けられません。
では、イライラのタイプに沿って漢方薬の使い方をご紹介しましょう。
最初はイライラの原因があったとしても、次第に何が何だかわからずにただ涙が出たり、イライラして感情が爆発する。この状態には『甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)』を思い浮かべます。
イチゴケーキのような甘い漢方薬ですが、速攻で心を静める効果を発揮してくれるすぐれものです。
「自分はこんなに頑張っているのに、相手はきちんとやってくれない」というように、他人に対するイライラの場合は『加味逍遙散(かみしょうようさん)』
「周りはできているのに、自分はどうしてできないんだろう」と考えてそのつらさを胸の内に溜め込んでイライラする場合は『抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)』または『抑肝散(よくかんさん)』を思い浮かべます。
女性のPMSにも応用できるので、「自分のイライラはどれ?」と一瞬立ち止まってみると希望の道が開けてくるかもしれません。ぜひ、ご相談ください。
悠 心身クリニック 中澤 武志