「むずむずかゆい」は冬の到来

2020.02.10

毎日寒い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。冬になると「むずむず痒くなって…」と皮膚トラブルを訴えられる方が急増します。

 

ただ春を待つよりも、積極的な漢方治療で冬の肌トラブルから卒業しませんか?

 

一般的に冬の肌トラブルといえば、寒冷蕁麻疹と凍瘡(しもやけ)がその代表です。蕁麻疹とは、「一過性の赤みを伴う膨疹(浮腫)で、出現場所が限定され、多くはかゆみがあり、24時間以内に消退するもの」です。

したがって、24時間以上持続する浮腫性の皮疹は蕁麻疹ではなく、全身状態の検索が必要になります。

 

寒冷蕁麻疹の治療薬といえば、何といっても麻黄附子細辛湯(127番)がその代表です。老若男女をとわず冷えに暴露されやすい現代人には有効です。

 

しもやけに関しては甲状腺機能低下症や膠原病の鑑別を行ったうえで、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(38番とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)がファーストチョイスになります。

 

毎年冬につらい思いをされている方には早めの漢方治療と保湿、清潔、保温をお勧めします。お気軽にご相談ください。

 

悠 心身クリニック  中澤 武志