お腹の張りと気分の落ち込み

2020.02.17

今週は雪もちらつくという予報のようです。寒さ対策をしっかりして冬を乗り切っていきましょう。

 

さて、本日は『お腹の張り』がテーマです。からだを動かさず、座っている時間が長かったり、ストレスが多いとどうしてもお腹が張りがち。

 

このガスがお腹にたまる状態を漢方では『気うつ』と呼び、気の流れのうっ滞、つまりからだ全体や気分がスッキリしない状態となります。

 

一方、お腹の張りが慢性的にあると、常に横隔膜が緊張している状態になりますのでこころのリラックスができず、気分が落ち込みがちになります。

 

お腹はからだの中心。からだの不調を整えるのはお腹からですから、お腹の張りを直すとおもわぬ効果がみられます。不眠、肩こり、イライラ、落ち込み、自律神経症状、肌荒れなど長年の不調の改善もお腹から改善することがあります。

 

では、お腹の張りに有効な漢方薬はというと… 『大建中湯(だいけんちゅうとう)+小建中湯(しょうけんちゅうとう)』を試されれください。昭和の漢方の名医「大塚敬節先生」の考案された処方です。

夕方になるとお腹が張ってつらい、いつもお腹が張ってなんとなくイライラする・・・お悩みの方はぜひ一度試みられてください。

 

悠心身クリニック   中澤 武志