うつじゃないのに、何もする気がしない
2020.02.29
気分が落ち込んでいるわけではないのに・・・朝起きて、顔を洗って、着替えをして、今日はあれとあれをして・・・やるべきことは頭にあるのにどういうわけかスイッチがオンにならず身体が動かない。気がつけば1時間もたっていて・・・出るのはため息ばかり。
なんていうことありますよね。
さらにこの状態によく見られるその他の症状として、物忘れや他人の話が理解できない、不安、不眠、寝すぎ、疲れやすい、食欲はないが甘い物は欲しい、経血量が多いなどがあります。
この状態は、気分の落ち込みがみられないことから「うつ」ではありません。従って当然抗うつ薬は効かないのです。
では、この状態をどう理解すればいいのでしょう。
それは心と脾の弱り。漢方では心は心臓の機能のほかに意識や考える力を意味します。 脾は食べ物を消化吸収してエネルギーを生み出すところ。 この二つがおもに作動して脳がシャキン!とするのです。
心と脾を同時に元気にする漢方薬、それが帰脾湯。この帰脾湯を基本に身体をたてなおしていけばからだのスイッチがオンになって自然と動き出せるのです。
「焦ってばかりで行動に移せない」と悩んでいるときは帰脾湯をお勧めいたします。
悠 心身クリニック 中澤 武志