他人にふりまわされない
2020.04.18
テレビをつければコロナウイルスの話ばかり。不安だ、恐いと思っているのに毎日同じ報道をついつい見てしまう。
これはわたしたちの脳が、先々どうなるかわからない事態を『快感』刺激ととらえてしまうからです。まるでこれからどんな映画が始まるのだろうと期待するかのように・・・。そして、恐がりながら何かを期待しているとき脳内ではドーパミンが放出されているはずです。
人間関係においてもこれは同じ。こころの動きが読めない他人には、不安やときに恐怖を感じますが、一方で繰り返し「自分が何か悪いことをしたのでは?」と考えてしまい、ついつい余計な気を使ったり・・・。
コロナ情報番組でも、人間関係でもどこかに答えが見つかるはずもなく、むやみに刺激を求めては自分を無くしてふりまわされるばかりです。
まずはテレビを消して、あるいは他人との距離をとって、こころをしずめ、今やるべきことをこなしていくことが大切なのでしょう。
わたしたちは、コロナウイルスという大きな問題に直面しながら、成長の機会を与えられていると言えるのではないでしょうか。
悠 心身クリニック 中澤 武志