補中益気湯と十全大補湯
2020.04.26
いろいろと不安な毎日を送られている方も多いと思います。皆様のお役に少しでも立てる話題をお送りしようと本日も記事を書いてみました。参考になれば幸いです。
昨今、免疫力をいかに上げるかが話題になりますが、漢方も一つの選択肢になります。その代表選手が補中益気湯(ほちゅうえっきとう)と十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)です。
この二つの漢方薬、どちらを選ぶかに際してご自身の性格もひとつの目安になるようです。
わたしが尊敬する『劇的漢方シリーズ』でおなじみの益田総子(ますだふさこ)先生がそのことを自著の中で書いておられます。
十全大補湯が合う方は、比較的楽天的で、自身の体力に自信があり、アクシデントに見舞われても「なんとかなるさ」と開き直れるタイプ。
一方で、補中益気湯が合う方は、とりこし苦労や不安が強く、同じアクシデントに見舞われても悲観的になりやすいタイプのようです。
実際は服用してみないとわからないこともありますが、不安な時代に確実に私たちのこころの支えになってくれる漢方薬です。
ぜひ、お試しいただければと思います。
悠 心身クリニック 院長 中澤 武志