花粉症

2020.05.24

やや時季外れではありますが、本日は花粉症についてお話します。

 

わたしは今まで、花粉症の治療と言えば、薄い鼻水やくしゃみが多量に出てゼロゼロと痰が絡む『冷え性の水毒タイプ』が主流だと思っていました。そのため『小青竜湯(しょうせいりゅうとう)』を中心に処方していたのですが、どうも最近の花粉症は様相が違ってきている感じです。

 

それは、ほとんどの人が、鼻水くしゃみに加え、目の充血とかゆみ、鼻のかゆみと鼻づまり、のどや鼻のひりひり感、頭がボーッとして目の周りに熱感を感じるといった、熱の性質をともなっているようなのです。

 

その場合は、消風散(しょうふうさん)と越婢加朮湯(えっぴかじゅっとう)を服用すると症状が軽くなることがわかりました。

 

ただしこれはあくまで症状を抑えるのみの治療。

 

花粉症を引き起こす胃腸の弱りや、からだの疲れからくる「渇きの状態」、さらにはストレスによる気の滞りなどそれぞれの方の根本の問題を見極めることが大切です。

 

来シーズンの花粉症対策は今から始まっています。  ぜひ取り組んでいきましょう。

 

悠 心身クリニック  中澤 武志