学校再開の不調
2020.06.06
学校が始まってもからだの調子が良くなく、お休みが続いたり早退してしまう、そんなお子さんもおられるかもしれません。
漢方には『育てる漢方薬』があり、特に思春期の女子の体調不良にはこの『育てる漢方薬』が有効なことが多いことを『劇的漢方シリーズ』の益田総子先生に教えていただきました。
当帰芍薬散、温経湯、桂枝茯苓丸などがそれにあたります。
具体的には、頭痛、腹痛、むくみ、気分の落ち込み、めまい、喘息の悪化などで登校できない場合にこれらの漢方薬をベースとして処方を考えると状況が快方に向かうことがあります。
ひとえに学校にいけないといっても、メンタルの問題とは限りません。病院で検査しても異常がないからメンタルの問題ではなく、からだの変化の時期に環境の変化というストレスが加わって体調が崩れているのかもしれません。
こころとからだはもともと一つのもの。漢方的な視点で問題に取り組むと解決の糸口が見えてくるかもしれません。
悠 心身クリニック 中澤 武志