くすぐったがりの子どもの漢方。

2021.04.08

コロナが流行する前は 悠 心身クリニックでも 同意が得られる方には『腹診』を行っておりました。

 

お腹は漢方の処方を考えるうえで重要な情報の宝庫です。

 

おなかの筋肉は厚いか薄いか、温かいか冷えているか、腹筋は張っているか、動悸はあるかなどなど・・・

 

お腹は口よりも雄弁なんです。

 

ときどき、お腹に手を当てるや否や「やめろ~!」と言わんばかりに私の手を払いのけて「キャッキャッ」とくすぐったがる子どもさんがいます。

 

不思議なことに、幼少期から免疫系統が弱く、扁桃腺を腫らしやすかったり、かぜをひくと中耳炎になりやすかったりする子どもが多いのです。

 

漢方ではこういった体質を『腺病体質』とし、漢方薬で体質改善をしてきました。

 

 

では、なんの漢方薬を使うかというと『柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)』という漢方薬を使います。

 

アトピー性皮膚炎にもよく使用します。

 

 

もしご自分のお子さんが小さいころから喉や耳の問題でよく病院通いしていた、思春期になってアトピーで悩んでいる、などありましたらいちどお子さんのお腹を触ってみて下さい。

 

お腹の左右の筋肉が張っていて、とにかくくすぐったがるのならズバリ柴胡清肝湯です。

 

くすぐって、くすぐられて・・・親子のコミュニケーションにもいいかもしれません。

 

悠 心身クリニック   中澤 武志