HSP(ハイリ―・センシティブ・パーソン)
2021.04.15
HSPとは「非常に感受性が強く敏感な人たち」ということだそうですが、最近人間関係や環境への適応で悩む方々が、しばしば自分を知るヒントになっているようです。
周囲の空気を読みすぎて、疲れやすく、傷ついている他人よりも自分が傷つき、自分に非があると考えてしまう・・・そういう特徴があるようです。
いわば社会への過剰適応ともいえる人たち・・・でも私自身もなんとなくあてはまるところもあり、日本社会に求められる生き方の象徴にも思えます。
いずれにしても、HSPの方々は生きづらい。
いつも緊張して、気疲れして、不安で落ち込みやすく、疲れやすいんです。
ただ、相手の気持ちを察知する能力に優れているため、さまざまな分野で活躍している方々は必ずHSPの傾向を持っているでしょう。
では、漢方的になにができるのか。そこが今のテーマです。
HSPの方々は脳疲労を起こしやすく『血虚』『気虚』になりやすいと言えます。
その点において、四物湯や補中益気湯、十全大補湯をベースに入れることが必要でしょう。
そして、周りにあわせ過ぎる過剰適応。つねに交感神経がONになっているならば柴胡桂枝乾姜湯。
考えすぎて不安でねむれないならば桂枝加竜骨牡蛎湯も考えられます。
HSPの生きづらさをHSPだからこそ生きていける、に変えていきたい。
これからも皆様の声をヒントに探求を続けたいと思います。
悠 心身クリニック 中澤 武志