二つの気持ち
2020.12.18
うれしいような、でも悲しい。泣きたいような、でも腹立たしい・・・
女性が出産したり、子供が結婚するときなどこういう気持ちになることがよくあるようです。
わたしたちのこころはいくつかの感情が同時に混在していますので、時々自分の本当の気持ちがなんなのかわからなくなってしまいます。
「今は喜ばないといけない」「今は悲しんではいけない」と理性で自分の感情を抑える傾向が強い人が相反する気持ちを抱えると、
「みぞおちが痞えて、お腹にガスがたまり、めまいと肩こりがつらい」と訴えることがしばしばあります。
症状が変化しにくいのが共通の傾向です。
女神散(にょしんさん)の出番はこういう時です。
もともと刀で切られてパニックにおちいったお侍さんを落ち着かせるくすりが、現代ではこういう葛藤状態に用いられるんですね。
人生の節目に、女神散にお世話になることがあるかもしれません。
悠 心身クリニック 中澤 武志